歓迎看板

お客様がお帰りの時、歓迎看板を見て独り言のように「この看板の白い字どうやって消すの」とおしゃっていました。「あれは、ポスターカラーで書いているので水道の水で簡単に消えます。」と答えさせていただきました。また、別のお客様は「この旅館は立派な案内板があるんや」と気に入っていただいて、自分の名前の前で記念撮影をされていました。

案内板1案内板2

ところであのプレートに見栄えよく記すにはかなり慣れが必要です。フロントや事務のものが交替で書いています。第一のポイントは白のポスターカラーに混ぜる水の量です。「水」が多いと黒いプレートに白い色が載らなかったり垂れてしまったりします。「水」が少ないと筆の運びが悪くなり必要以上に字がかすれてしまいます。第2のポイントは字のバランスです。これは書にも通じることですが、字の大きさ・書体・配置がそろってないと一字一字は良くても下手にしか見えません。逆に字が下手であって文字のバランスが良ければ上手に見えます。

昔の旅館であれば、必ずあったものですがホテル等個人情報の保護もありなくなりつつあります。歓迎看板を見て安心した表情で来館されるお客様を見るにつけ続けたいものだと思います。