田んぼアート

当館は、小谷山の麓にあります。かつて小谷山には小谷城があり、浅井長政公とお市の方がおられました。その長政公を倒したのが織田信長です。最後の戦いの時、信長や木下藤吉郎(後の豊臣秀吉)が陣を構えていたのが虎御前山でした。

何か持って回った説明になりましたが、今日はその虎御前山から見える田んぼアートを紹介したいと思います。1枚目の写真は虎御前山から須賀谷温泉や小谷山山麓を見た写真です。この田んぼアートは田んぼをキャンパスに見立て、成長する色が異なる古代米を手植えすることで田んぼに巨大な絵を浮かび上がらせるものです。長浜市虎姫地区の方を中心に作られています。2枚目の写真は虎御前山の見晴らし台から見える田んぼアートの一部を写したものです。今年は長浜の曳山祭りが世界文化遺産に登録されましたのでそのお祝いとして子供歌舞伎の役者と曳山の山車が特別に描かれています。一番右側の絵は角が生えた鬼のように見えます。「角大師」といいます。平安時代の比叡山の僧であった良源のことです。この方は元三大師とも慈覚大師とも言われました。当時はやっていた疫病に罹られその恐ろしさを身をもって体験されて、その後鬼の姿になって疫病を退散させたというお話が残っています。

ちなみに去年の田んぼアートには、阪神タイガースのマークを描いていました。しかし、優勝はできませんでした。残念?